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バックレ?退職させていいの?音信不通になったパート社員への対処法

・パート社員が出勤してこない…
普段は問題なく勤務していたパート社員さんがシフト日なのに出勤してこない、電話もメールもLINEも反応が無い、こんな体験をしたことはありませんか。翌日に事情の説明がある、連絡がつくならまだ問題ないものの、そのまま何日も、1週間以上も返事がないなら、職場としては解雇を考えても無理はないです。でもその対処法によっては、先に音信不通で迷惑を被ってるのが職場側であっても、トラブルの元になってしまうことがあるんです!

・勝手に退職手続きはNG
何日も連絡が取れないからと勝手に退職手続きを進めてしまう、つまり解雇してしまうと、「後から事情が分かった」時に不当解雇扱いになってしまう可能性があるんです。単に本人が面倒くさがってサボっている、そのままフェードアウトするつもりならともかく、突発的な事故や病気で身体が動かない、そんな異常を察知しているのが「シフトに出てこない」ことを認識している職場側だけとなると大変です。

特に今まで真面目に勤務をしてきた人なら、職場に黙ってバックレる、というのも考えにくいものです。必然的に本人の意思とは関係なく、肉体的に、精神的に連絡が取れない状態である可能性が高くなります。

また、音信不通になったからといってすぐに解雇してしまうと、本人からその後連絡があった、出勤可能な状態になった時、解雇されていることを「不当解雇」として訴訟を起こされてしまうケースもあるんです。

・当人の状況を確認する
「本人の意思とは関係なく連絡が取れない」状態には、複数のケースが考えられます。先述したように「連絡が取れないほどの事故・病気」、そして「自殺・失踪」、さらに「逮捕されている」こともあり得ないケースではありません。仮に就業規則に「〇日間の無断欠勤で退職とする」といった記載があったとしても、「継続的な連絡を試みた」などの「従業員の安全に対して、会社として手を尽くした」実績がなければ、その後本人や家族からの訴訟リスクに繋がります。

一般的に会社側は就職の際、「従業員の住所」「連絡先」「従業員の家族の連絡先(緊急連絡先)」を把握しています。現代の連絡手段は基本的に「LINE」ですが、それだけでなく「自宅への連絡」「自宅への訪問」、「緊急連絡先への連絡」「LINEなどのメッセージ・メールでの連絡」の全てを駆使して、まずは相手の安否を確認しましょう。まずは従業員の連絡先への定期的な連絡をして通知を残す、および家族への連絡を試しましょう。当然、この時追い詰めるような物言いを残してしまうのは逆効果です。

急な欠勤は迷惑であり、こうした連絡を継続的に取らなければならないことも人によっては怒りを倍増させるかもしれません。しかしその状態での連絡は、「自分は迷惑をかけられた被害者」「相手は加害者」という心理状態から、不必要に強い言葉や嫌味で糾弾しがちです。主目的は糾弾ではなく、「心配を示す」「安否確認」であることを忘れずに、冷静な連絡を心掛けましょう。

またそうした継続的な連絡とは関係なく、半日~1日程度の音信不通でも緊急連絡先に連絡してしまうのも手です。会社の人間には気まずくて連絡を返せなくても、家族を経由して安否や本人の意向を知ることが出来れば、退職手続きもスムーズに行えます。他人を雇用している以上、会社側は従業員に対する「安全配慮義務」を請け負っています。急病などのケースを考えると、一刻も早い安否確認が出来たからこそ助かった命があるケースも無視できません。

・数回の訪問でも駄目なら退職勧奨通知や手続きを
家族が遠地に居る1人暮らしの場合、なるべく急いで、直接会社の人が当人の住所に向かってみましょう。インターホンを押しても反応がなければ、そのアパートの管理会社に連絡→管理者を通じて鍵を開けてもらうことも可能です。こうして鍵を開けても誰も居ない、日時を変えて数回訪問しても会えない、家族を経由しての状況も分からないようであれば、解雇のための通知や手続きに入りましょう。

解雇を通達する時には、内容証明郵便での郵送が一般的です。文面には通常の退職勧奨通知としての文章と、さらに「不服があれば、〇月〇日までに連絡を」といった時限を設けた一文を加えましょう。この上でも連絡が無ければ、退職手続きを進めても会社の対処上問題ないでしょう。

シフトを組み直さなきゃいけない、連絡も取り続けなければいけない等、無断欠勤や音信不通には本当にイライラさせられてしまうものです。けれど、人間だれしもいつ、何が起こるか分かりません。サボりが理由での無断欠勤、音信不通を避けるには「それをすると会社側はこういう対処をするよ」と事前に周知することも効果的です。しかし必ずしもサボりではない、「本人の意思とは関係ないもの」も音信不通の原因として珍しくないことも、雇う側は認識しておくことが大切です。

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